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不動産テックが変える未来

不動産テックはPropTech (プロップテック)とも呼ばれ、不動産業界の今後を担う注目度の高いセクターの1つであり、人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)、バーチャルリアリティー(VR)、拡張現実(AR)などの ツールが生み出されている。今回は改めて不動産テックの背景や種類、活用メリットについて解説する。

2020年 11月 20日

?不動産テックが急速に拡大した背景

FinTechやHRTechなど、他の業界でのデジタル化が一足早く進む中、不動産業界でのIT活用も加速し始めたきっかけとして、新型コロナウイルスによる非対面?非接触型を推奨する環境が影響していると考えられる。デジタルでのデータの一元化やAIを活用した清掃ロボット、IoTのテクノロジーを取り入れたスマートビルが登場するなど、時代のニーズと不動産テックがマッチした今のタイミングだからこそ、急速に拡大しているともいえる。

不動産テックの種類

不動産テックはカテゴリーによって多様な種類がある。内覧システムの策定や立地分析ツールとして活用されるVRやAR、3D等の最新技術による不動産情報の可視化、不動産事業を目的として資金の需要者と提供者をマッチングさせる不動産クラウドファンディング、ワークプレイス最適化を担うIoTなど、目的によって種類は様々だ。デジタルの普及により、テクノロジーが身近な存在になったからこそ生まれたサービスも多数あり、不動産テックの拡大は、今後もさらに勢いを増すだろう。

不動産テック活用でのメリットとは?

データの可視化による明確な最適化

不動産テックの進化によるメリットの1つに、不明確であったデータをテクノロジーの技術を活用することにより、具体的なデータとして可視化し、数値から問題?課題?解決策を導き出すことが可能となる。例えば、最近あらゆる業界で注目されているIoTを活用したスマートビルが挙げられる。IoTセンサーにより膨大なデータを集積?分析することでコスト改善に繋げるだけでなく、ビル内のテレビ?PC?机上のランプなどの個別端末を必要に応じて遠隔操作し、管理することで建物のサスティナビリティと費用効率を向上させることができる。また、センサーは温度や湿度、ヒトの動き、照明、二酸化炭素濃度を検知することが可能なため、省エネを実現しながら、ヒトが快適かつ健康に過ごせる空間を作ることが可能となる。

オフィスの安全衛生に係る清掃品質の向上

不動産テックは、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐ対策にも貢献しており、清掃ロボットを活用することにより業務作業員の負担を軽減し、コストを抑えながら清掃品質を向上させるという運用効果のあるケース?も見られるようになった。これらのケースでは、テクノロジー導入だけで完結させるのではなく、テクノロジーによるデータや結果をヒトが分析し、次にどのようなスキームで実施させるのか、という最適化を繰り返すことで、より高い成果を得ることができる。不動産テックは、ヒトとのコラボレーションにより、その機能を最大限に発揮させられるのではないだろうか。

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不動産テック拡大によるこれからの変化と課題

新型コロナウイルスの感染拡大により、不動産テックが不動産市場で注目されているのは明らかだ。JLLが発表した「2020年版グローバル不動産透明度インデックス」でも、他の業界から遅れていた不動産テックやデジタルツールの導入が世界的にも拡大しているとの調査結果が述べられている。しかし、不動産テックの採用が多い国のランキングでは、日本は35位にとどまっている。以前よりも日本での不動産テックが普及されたことは確かではあるが、日本発の不動産テックスタートアップの資金調達額も米国の100分の1程度という状況もあり、不動産業界で十分に普及しているとは言い難い現状だ。政府主導でのデジタル化への取り組みを実施する国も存在している中、今後日本がどのように不動産テックの分野で進化していくのか、これからに注目していきたい。

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